みなし残業代とは
「みなし残業代」とは、一般的に「固定残業代」と呼ばれる給与制度の一つです。これは、実際の残業時間にかかわらず、あらかじめ一定時間分の残業代を給与に含めて支払う仕組みを指します。例えば、「月給30万円(うち固定残業代40時間分、6万円を含む)」といった形で提示されます。
この制度の目的は、企業側にとっては給与計算の簡素化や人件費の予測可能性を高めること、労働者側にとっては残業が少ない月でも一定の残業代が保証されるという側面があります。しかし、その運用方法によっては、労働者にとって不利益が生じる可能性もあるため、制度の正確な理解が重要です。
固定残業代として設定された時間を超えて残業した場合は、その超過分の残業代が別途支払われる必要があります。また、固定残業代が基本給と明確に区別されていなければならず、労働基準法に定められた割増賃金率(時間外労働25%以上、深夜労働25%以上、法定休日労働35%以上)が適用されているかどうかも確認すべき点です。