👋退職・失業保険

専門実践教育訓練給付金とは?キャリアアップを支援する公的制度

読み:せんもんじっせんきょういくくんれんきゅうふきん

リスキリングを支援する給付金
1 views専門実践教育訓練給付金

専門実践教育訓練給付金とは

専門実践教育訓練給付金とは、厚生労働大臣が指定する専門的かつ実践的な教育訓練を受講し、修了した場合に、その受講費用の一部がハローワークから支給される制度です。これは、働く人の主体的な能力開発やキャリアアップを支援し、雇用の安定や再就職の促進を図ることを目的としています。特に、中長期的なキャリア形成に資する教育訓練が対象となり、大学院や専門職大学、専門学校などの専門性の高い講座が多く含まれます。

支給額は、受講費用の最大70%(年間上限56万円)で、最長3年間支給されます。訓練修了後1年以内に目標とする専門業務に就職した場合など、一定の要件を満たすと追加支給があり、合計で最大70%まで給付率が引き上げられます。この制度を利用することで、高額になりがちな専門教育の費用負担を大幅に軽減し、新たなスキル習得へのハードルを下げることが期待できます。

なぜ今、話題なの?

近年、専門実践教育訓練給付金が注目を集めている背景には、労働市場の変化と個人のキャリア意識の高まりがあります。デジタルトランスフォーメーション(DX)の進展やAI技術の台頭により、求められるスキルが急速に変化しています。このような状況下で、企業は従業員のリスキリング(学び直し)を奨励し、個人もまた、市場価値を高めるために自ら学び続ける必要性を強く感じています。

特に20〜40代のビジネスパーソンにとっては、現在の職務に満足していなかったり、将来のキャリアパスに不安を感じていたりする場合、この制度は有効な選択肢となります。現職でのスキルアップはもちろん、異業種への転職や独立を視野に入れたスキル習得にも活用できるため、キャリアチェンジの大きな後押しとなる可能性があります。また、コロナ禍を経てリモートワークが普及し、時間や場所にとらわれない学習機会が増えたことも、この制度の利用を後押ししています。

どこで使われている?

専門実践教育訓練給付金は、多岐にわたる分野の教育訓練で利用されています。一般的に、IT・プログラミング、データサイエンス、Webデザイン、医療・介護、ビジネス英語、MBA(経営学修士)、中小企業診断士や社会保険労務士などの国家資格取得を目指す講座などが対象です。

具体的には、大学院の特定の研究科、専門職大学や専門学校の専門課程、厚生労働大臣が指定する専門学校や民間スクールの講座などが挙げられます。これらの訓練は、実践的なスキル習得に重点を置いており、修了後には即戦力として活躍できるようなカリキュラムが組まれていることが多くあります。自身のキャリアプランや興味関心に合わせて、多種多様な指定講座の中から最適なものを選ぶことが可能です。

覚えておくポイント

専門実践教育訓練給付金を利用する上で、いくつか重要なポイントがあります。まず、受給資格は雇用保険の加入期間によって異なります。初めて利用する場合は、被保険者期間が2年以上必要です。また、過去に教育訓練給付金を受給したことがある場合は、前回の受給から一定期間が経過している必要があります。

次に、受講開始前にハローワークでの「訓練前キャリアコンサルティング」を受けることが必須です。これは、自身のキャリアプランを明確にし、受講する訓練がその目標に合致しているかを確認するための重要なプロセスです。このコンサルティングを通じて、給付金の対象となるかどうかの確認や、適切な訓練の選択に関するアドバイスを受けることができます。

さらに、支給を受けるためには、訓練期間中の出席率や修了認定基準を満たす必要があります。また、給付金は受講費用の「一部」が支給されるものであり、全額がカバーされるわけではない点も理解しておくべきです。計画的に学習を進め、必要な手続きを漏れなく行うことが、この制度を最大限に活用するための鍵となります。


本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の転職サービスや企業の推奨を行うものではありません。転職活動や退職に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。