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既卒とは?新卒・中途との違いと転職活動のポイント

読み:きそつ

新卒でも中途でもない求職者
267 views既卒

既卒とは

「既卒(きそつ)」とは、学校(大学、大学院、短大、専門学校など)を卒業したものの、一度も正社員として就職した経験がない人を指す言葉です。多くの場合、卒業後3年以内程度の期間を指すことが一般的ですが、明確な定義は企業や業界によって異なる場合があります。新卒採用枠での就職が叶わなかった人や、卒業後に非正規雇用で働いていた人が該当します。

既卒は、新卒採用と中途採用のどちらにも属さない、独自の立ち位置にあると認識されています。新卒は「卒業見込み」の学生を対象とし、中途採用は「正社員としての職務経験」を持つ人を対象とするため、既卒はどちらの枠にも当てはまりにくいという特徴があります。

なぜ今、話題なの?

近年、既卒という働き方や採用枠が注目される背景には、いくつかの要因があります。

まず、新卒一括採用の慣行が根強い日本において、卒業後に就職が決まらなかった、あるいは一度就職したものの早期に離職してしまった若年層の存在が無視できなくなっています。企業側も人材不足が深刻化する中で、新卒採用の機会を逃した優秀な人材を獲得しようとする動きが活発化しています。

また、個人のキャリアに対する価値観の多様化も影響しています。卒業後すぐに正社員として働くことだけが唯一の道ではないと考える人も増え、留学や資格取得、ボランティア活動など、卒業後の期間を自己投資に充てるケースも少なくありません。このような経験を持つ既卒者が、独自の視点やスキルを企業にもたらす可能性が評価され始めています。

政府も「卒業後3年以内は新卒枠で応募可能とする」よう企業に要請するなど、既卒者の就職を後押しする動きが見られます。これにより、既卒者が新卒採用のチャンスを得やすくなる環境が整備されつつあります。

どこで使われている?

既卒という言葉は、主に企業の採用活動や求人情報、そして転職支援サービスにおいて使われています。

企業の採用活動

企業が新卒採用枠で「卒業後3年以内の既卒者も応募可」といった条件を設けることがあります。これは、新卒で採用できなかった優秀な人材を確保するための戦略の一つです。また、既卒者向けの採用イベントや説明会を開催する企業も増えています。

求人情報

求人サイトや転職サイトでは、「既卒歓迎」や「第二新卒・既卒」といったキーワードで求人検索ができる場合があります。これは、職務経験が少ない若手人材を積極的に採用したい企業からのメッセージです。

転職支援サービス

ハローワークや大学のキャリアセンター、若年層に特化した転職エージェントなどでは、既卒者向けのキャリア相談や求人紹介、面接対策などのサポートが提供されています。これらのサービスは、既卒者が自身の強みを見つけ、効果的にアピールできるよう支援することを目的としています。

覚えておくポイント

既卒として転職活動を進める上で、いくつか重要なポイントがあります。

1. 空白期間の説明:卒業してから正社員として就職するまでの期間に何をしていたのか、具体的に説明できるように準備しておくことが重要です。留学、資格取得、ボランティア、非正規雇用での経験など、その期間に得た学びやスキルを前向きにアピールしましょう。単なる「何もしていなかった」という印象を与えないよう、意欲や成長性を伝えることが肝心です。

2. 新卒・中途採用との違いを理解する:既卒採用は、新卒採用のようにポテンシャルを重視する側面と、中途採用のように即戦力や経験を求める側面の両方を持ち合わせています。企業が既卒者に何を期待しているのかを理解し、自身の強みをどのように活かせるかを具体的に示す必要があります。

3. 自己分析と企業研究の徹底:自身の興味や適性、将来のキャリアプランを明確にし、それに合致する企業や業界を徹底的に研究しましょう。なぜその企業で働きたいのか、入社後にどのように貢献したいのかを具体的に語れるようにすることで、採用担当者に熱意と真剣さを伝えられます。

4. 若年層向け支援サービスの活用:既卒者向けの転職エージェントやキャリアセンターなど、専門の支援サービスを積極的に活用することをおすすめします。履歴書・職務経歴書の添削、面接対策、非公開求人の紹介など、一人では得にくいサポートを受けられるため、効率的に転職活動を進められます。

既卒であることは、決して不利なことばかりではありません。新卒では得られなかった経験や、社会に出てから改めて自身のキャリアを見つめ直したという意欲は、企業にとって魅力的な要素となり得ます。自身の状況を正確に把握し、戦略的に転職活動を進めることで、希望するキャリアを築くことが可能です。


本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の転職サービスや企業の推奨を行うものではありません。転職活動や退職に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。